にっこり

口角をあげてみた

すると 顔が変わったよ

すると 雰囲気が変わったよ

 

すると 人が寄ってきたよ

口角のあがった人が

 

マントなんか羽織らなくても

笑っていることに気が付いた

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奇跡

奇跡が起きる

きらきらした瞬間

わくわくした未来を

想像するとき

起こるべくして起きる

 

奇跡が起きる

目の前がひかりになる

この瞬間を大切にしたい

もっと もっと

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通り雨

スコールのような

激しい雨に

 

車から一歩も出られず

しばらく浸っていることにした

 

胎内の錯覚を覚えるような

なんとも心地よい嵐

 

車はとまっているのに

まるで動いているかのよう

 

やがて通り雨はやんだ

さわやかにやんだのだ

 

まるで何事もなかったかのよう

わたしの記憶だけが残っている

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夜のあこがれ

遠いお空を追いかけて

歩いてゆく道すがら

 

またたく光はちらばって

僕の瞳に流れゆく

 

あこがれの君は無限大

美しい漆黒のミステリー

 

見上げることしかできないのに

僕はそっと手をのべてみるのだ

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十字路

十字路

右へ行こうか

あるいは左へ行こうか

 

近道はどこ

じゃあ 右へ

 

さて、また十字路

じゃあ 左へ

近道って聞いたから

 

どうもまた十字路

どこまでもたどりつかない

 

そう、

実は遠まわりするように

できているからさ

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青天

からりと

どうやってもつかめない青天は明るい

 

時折あたる風で知る

天はどこまでも遠いのだ

 

それでもいつも見つめてくれる

青い明り

 

あたたかくて美しい

雪のような静けさ

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頭の虫

頭の中に住んでいるもの

それは感情の虫

 

今夜はどうもあばれるから

心の雫があふれだす

 

頭の中に住んでいるもの

それは理性の虫

 

今夜はどうも大人しいから

心の雫がとまらないのだ

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